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私は子供の頃から「一筆書き」を癖のように無意識に描いていました。成人を迎え、大学の卒業制作で母親のアルコール依存症と正面から向き合う機会がありました。その時、自分のルーツや「生命」や「死」などを考えて考えて…振り返った時にあったのが、この作品のような「線を描き続ける」という特徴的な描き方でした。

この絵の描き方になりもう7年ほど経ちました。この「指紋_親指」は、下書きなどせずボールペンで描き、白いアクリル絵の具で消し、また描き、消しを繰り返して制作しました。所々に赤みがあるのは、実はボールペンの黒い色に含まれている色なのです。その繊細な赤紫の色味は、写真に撮ると消えてしまうので、私はその繊細さがすごく好きです。
私には、うつ病と発達障害(ADHD)、そしてACoA(アダルトチルドレン オブ アルコホリック)があり、とても不安になったり思考が落ち着かない！という時にこの描き方をすると線の一本に集中することができて、心が落ち着きます。

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制作用具
• 多種多様なボールペン
• 白いアクリル絵の具
• 筆
• 刷毛

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